海外メディア報道によると、米国環境保護局(Environmental Protection Authority)はライナス社(Lynas Rare Earth)のMt Weld希土類プロジェクトの拡大計画に承認を出した。この採掘会社の責任者アマンダ・ラカーズ(Amanda Lacaze)は、ハイブリッド発電所建設を検討している。
米環境保護局は、ウェルド山プロジェクトの拡大によりコアラの生息地が失われる可能性があるが、地域全体で見た場合、影響は「大きなものではない」としている。
ライナス社の拡大計画は今後、政府の承認を求める予定。
提案の一環として、ライナス社は22メガワットの太陽光及び風力ハイブリッド発電所の計画を立てており、CEOラカーズ氏が明かした。
先月、ライナス社はラバートン近郊での5.7億ドル規模のMt Weld拡大プロジェクトが計画通り進行中であると発表。昨年の初期コスト見積もりは5億ドル、来年末の稼働開始を予定している。
同社は先月、Mt Weldからのランタノイド精鉱の輸入と加工を続けることが許可され、マレーシアの工場への輸送も承認されたことを公表。更新された運営ライセンスは2026年3月まで有効。
現在、ライナス社はマレーシアで基盤工事を行い、年間約10,500トンの高需要のネオジム・プラセオジム希土類元素の下流分離能力を拡大中。