Neo Performance Materials Inc.(Neo社)は、今月、カナダ輸出開発庁(Export Development Canada、EDC)との間で、エストニア・ナルヴァにある磁石生産工場の建設資金として5000万米ドルの融資契約を締結したことを発表した。
Neo社は、このプロジェクトに既に2000万ユーロ以上を投資しており、さらに欧州連合(EU)から最大2000万米ドル(1870万ユーロ)の助成金も受けているなど、プロジェクトに対して多額の支援を受けている。
この磁石工場は2023年に建設が始まり、2025年には稼働予定だ。初期の生産目標は年間2000トンで、これは約150万台の電気自動車製造に必要な材料を供給できる規模だ。将来的には、工場の規模を2倍に拡大する計画もある。欧州において電気自動車の生産加速や海上風力発電拡大に伴い、レアアース磁石の需要も大きく増加し、この工場はそのニーズに応える重要な役割を果たすと推測されている。
Neo社の社長兼CEOであるRahim Suleman氏は、「この工場は、地元での供給チェーンの拡大する需要に応え、欧州と北米における電動車(EV)製造業の未来を形作る役割を果たすでしょう」と述べている。