NioCorp社、廃棄磁石からの希土類リサイクル技術を検証

米国コロラド州に本社を置く重要鉱物開発企業NioCorp Developmentsが、廃棄された希土類永久磁石から希土類元素を抽出する技術の検証を行った。

ネブラスカ州のElk Creekプロジェクトで採用予定の湿式製錬プロセスに問題がないことを確認するため、カナダの試験施設で第三者の実験設備を使い、消磁・粉砕処理された磁石から希土類酸化物を抽出するテストを実施した。具体的な生産量については未公表。

NioCorpは、顧客がこのリサイクル計画に関心を示すかを見極める方針で、これによりElk Creekプロジェクトにおけるテルビウム、ジスプロシウム、プラセオジム・ネオジム酸化物の生産拡大を目指している。

Elk Creekプロジェクトでは、まだ希土類の経済性評価が行われておらず、商業生産の可否判断には経済性評価が必要となる。

同社は鉱山および処理施設の建設には着手しておらず、まず「十分なプロジェクト資金」の確保が優先事項としている。NioCorpはこのプロジェクトで、ニオブ、スカンジウム、チタンの生産も計画している。

◆NioCorp社HP

NioCorp Developments Ltd. – Critical Minerals Security

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