ライナス(豪)は、中国での材料需要が回復しており、風力発電や電気自動車など様々な分野で使用されるレアアースの価格が、2年間の低迷を経て回復しているとの見解を発表した。
レアアースNdの価格は供給過剰の影響を受け、2022年2月のピークから約70%下落していたが、3月に底を打ち、その後徐々に回復した。
「価格の下落幅は、ほとんどの人が予想していたよりも大きかったと思う」と、CEOのアマンダ・ラカーズはブルームバーグテレビのインタビューで語った。「特に中国国内での需要が回復しており、需要減少によって積み上がっていた在庫も減少している。」
ライナス社はオーストラリアとマレーシアでレアアースを採掘・加工しており、中国以外では最大のレアアース生産者だ。最新の会社報告によると、6月までの1年間で利益は73%減少し、8,450万オーストラリアドル(約5,700万米ドル)となった。
中国はレアアースの採掘と生産で世界をリードしているが、アメリカとオーストラリアは自国の資源を活用し、中国の市場支配に挑もうとしている。市場が低迷しているにもかかわらず、ライナスは西オーストラリア州カルグーリにあるマウント・ウェルド鉱山と加工工場の拡張を続けており、アメリカでも加工工場の建設を進めている。