米国の希土類企業USA Rare Earth(USARE)は、オクラホマ州の新工場「イノベーションラボ」で焼結ネオジム磁石の試作生産に成功したと1月7日に発表した。
同社が管理する西テキサス州ラウンドトップ鉱山には、ジスプロシウムやテルビウムなどの重希土類元素に加え、ガリウムやベリリウムなどの希少元素が豊富に含まれている。この鉱山は現在開発中で、2025年から2026年にかけての稼働開始を目指している。
「イノベーションラボ」は2024年の稼働開始を予定し、その後、年間最大4800トンの生産能力を計画している。同工場の主要設備は、旧日立金属(現プロテリアル)が北カロライナ州で使用していた磁石製造設備を改修して導入したものだ。
USAREのCEOジョシュア・バラードは、「イノベーションラボの建設は数カ月以内に完了する見込みで、すでに事業の重要な前進を達成している。我々の施設は顧客のニーズに応じた製品を提供し、2026年に商業生産を開始する準備を整える」と述べた。
◆ご参考:USA Rare Earth