オーストラリアのMeteic社とカナダのNeo Performance Materials社は、レアアースの供給に関する初期協定に署名した。この協定により、Meteic社はNeo社に年間3000トンのレアアース酸化物を供給することになる。具体的な契約条件や金額については、今後の交渉で詰められる見込み。
Neo社は、エストニアに位置する自社のレアアース分離工場で、Meteic社がブラジルのCaldeiraプロジェクトで採掘された希土酸化物を使用する予定だ。さらに、このプロジェクトの年間生産量が6000トンを超える場合、Neo社は追加の希土酸化物を優先的に購入する権利を有する。
Meteic社は、2025年第4四半期までにブラジルのカルデイラでの建設許可を取得し、2027年の下半期にレアアース生産を開始する計画を進めている。
この協定は、グローバルなレアアース供給網の多様化と安定化を目指し、特に中国の市場支配に対する依存度を減らす狙いがある。両社の協力が、今後のレアアース供給情勢や関連産業の発展にどのような影響を与えるかが注目される。