中国政府は2024年12月3日、米国向けの輸出管理を強化する公告を発表した。この措置は、米国による半導体関連を含む一連の対中輸出規制への対抗措置とみられる。
公告原文(和訳)
2024年第46号公告:米国向け輸出管理強化に関する公告
発表機関:安全・管理局
文書番号:商務部公告2024年第46号
発表日:2024年12月3日
中華人民共和国商務部は、「中華人民共和国輸出管理法」などの関連法規に基づき、国家の安全と利益を守り、不拡散などの国際的義務を履行するため、米国向けの特定の二重用途品目(※)の輸出管理を強化することを決定した。以下の内容を公告する。
1. 米国の軍事ユーザーまたは軍事目的への二重用途品目の輸出を禁止する。
2. 特定品目の輸出規定:
(1)ガリウム、ゲルマニウム、アンチモンおよび超硬材料関連の二重用途品目の対米輸出許可は、原則として承認しない。
(2)グラファイトの二重用途品目輸出については、最終ユーザーおよび最終用途の審査をさらに厳格に実施する。
中華人民共和国を原産とする関連二重用途品目を、上記規定に違反して米国の組織や個人に移転または提供した場合、あらゆる国家や地域の組織および個人は、法律に基づいて責任を追及する。
本公告は発表日より施行する。
商務部
2024年12月3日
※「二重用途品目」とは、民間用途だけでなく、軍事用途や軍事能力の向上に寄与する可能性がある物品、技術、サービスを指す。特に、大量破壊兵器およびその運搬手段の設計、開発、製造、または使用に利用できるものを含み、それに関連する技術資料などのデータも含む。