豪Iluka、VHMと希土類精鉱の長期供給契約を締結

豪資源会社Iluka Resourcesは7月2日、豪鉱砂・希土類開発会社VHM Limitedと、希土類精鉱の長期供給契約を結んだと発表した。VHMは豪州証券取引所に上場する開発会社で、ビクトリア州西部のGoschen鉱砂プロジェクトを主力案件としている。

契約対象はGoschenで生産される希土類精鉱で、期間は18年。VHMはIlukaに対し、合計14万6,000トンの精鉱を供給する。含有する希土類酸化物(REO)は8万6,000トンで、年間平均では精鉱約8,320トン、総希土類酸化物(TREO)換算で約4,900トンとなる。

Goschenからの精鉱は、Ilukaが西オーストラリア州で建設中のEneabba希土類精製所に供給される。Eneabba精製所は、軽希土類と重希土類の分離酸化物を生産する一貫型希土類精製施設で、Ilukaによると建設はすでに50%以上進んでおり、2027年中頃の試運転開始を予定している。

VHMは今回の契約で、Goschenの契約数量を超える希土類製品に加え、近隣のNowie、Cannie両プロジェクトで生産される希土類製品についても、Ilukaに優先購入権を与えた。Ilukaにとっては、Eneabba精製所向けの原料を長期的に確保する狙いがある。

Goschenプロジェクトには、イットリウム、ネオジム、プラセオジム、ジスプロシウム、テルビウムなどが含まれる。VHMは2027年末までの稼働開始を目指しており、年間500万トンの鉱石を処理し、約1万4,300トンの希土類精鉱を生産する計画だ。当初は2025年の生産開始を予定していたが、立ち上げ時期はこれまでに複数回延期されている。

VHMは今年3月、中国の盛和資源との年間6,400トン規模のオフテイク契約を解消していた。

今回の契約は、豪州国内の鉱山開発と分離・精製能力を結びつける取り組みであり、中国依存の低減を目指す希土類サプライチェーン強化の一環として注目される。

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