ブラジルで大規模な希土類プロジェクトが2027年に生産開始

豪州の資源会社Meteoric Resourcesのブラジルのカルデラ(Caldera)プロジェクトの概略研究が間もなく完了し、同プロジェクトのカポ・ド・メル(Capao do Mel)鉱床の資源量推定結果が発表された。

現在、この鉱床の確定および推定鉱石資源量は8500万トンで、総レアアース酸化物(TREO)の品位は0.3034%となっている。

カポ・ド・メル鉱床には高品位の確定および推定鉱石資源量3600万トンが含まれ、TREO品位は0.4345%である。その大部分は中南部に位置し、露天掘りが可能。

カルデラプロジェクト全体の鉱石資源量は6.19億トンで、TREOの平均品位は0.2538%である。

このプロジェクトは年間300万から500万トンの鉱石を生産し、レアアース酸化物は年間9000トン生産する見込み。建設投資コストは2.8億ドルで、生産コストは1キログラムあたり11ドル、2027年に生産を開始する予定

カルデラプロジェクトは、米国輸出入銀行から2.5億ドルの資金支援を受けており、この資金は米国製の設備、商品、およびサービスの購入に使用される予定。

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