RareX、Khaleesiプロジェクトでニオブと希土類の鉱化を確認

RareXは、西オーストラリア州に位置する新しいKhaleesiプロジェクトでニオブと希土類元素(REE)の有望な鉱化を発見した。同社は、以前に金の鉱化を目的に掘削された材料を再分析し、Anglo Gold Ashantiの歴史的な掘削データから複数の希土類元素の高含有区間を確認した。これにより、プロジェクトが新たな段階に入ることとなった。

特に、Khaleesiのアルカリ性侵入岩複合体の基盤岩において、ニオブと希土類を含む炭酸塩岩が確認されている。RareXのマネージングディレクター、ジェームズ・デュラントは、この結果により同社の目標達成に大きく近づいたとし、Khaleesiプロジェクトのさらなる発展に期待を寄せている。

さらに、これまで掘削されていなかった基盤岩の下層には、ニオブと希土類を含む侵入炭酸塩岩が広がっており、深部には鉱化した構造が確認されている。これには貴金属やベースメタルの鉱化と富化の可能性があるとされ、同社はこれを非常に現実的な見通しと捉えている。

ただし、探査の進行には一部の遅れが発生している。2024年5月に鉱業権を申請し、遺産協定も締結されたが、原住民所有者への鉱業権申請が遅れたため、2024年内に掘削を開始することは困難となっている。

また、RareXは9月下旬にAnglo Gold Ashantiと勘探ライセンスE39/2504に関する現地使用協定を締結した。この協定により、Tropicana回廊を使用したライセンスエリアへの効率的なアクセスが可能となり、探査活動の加速が期待されている。

RareXの目標は、同地域でのニオブと希土類の炭酸塩岩侵入体であり、特に北西部のMt Weldのような鉱床や、南部のPonton Dykeに見られる熱水鉱化帯の存在に注目している。

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