EalloysとJS Link、北米の希土類磁石一貫供給網構築へ  原料調達から分離・金属化・磁石製造まで、中国依存低減を目指す

米国の希土類関連企業REalloysは7月7日、韓国の永久磁石メーカーJS Linkと、北米における希土類磁石の一貫生産体制の構築に向け、戦略的意向書を締結したと発表した。

両社は、希土類原料の調達から分離・精製、金属化、永久磁石の製造までを北米でつなぐ、中国に依存しない統合型サプライチェーンの構築を検討する。米国の防衛、航空宇宙、自動車、ロボット、AI関連インフラ、エネルギーなどの需要に対応する狙いだ。

構想では、REalloysは北米で整備を進める希土類原料の供給網や分離・加工能力、重希土類の金属化技術、米政府・防衛分野との関係、事業化や資金調達のノウハウを提供する。一方、JS Linkは、永久磁石の製造技術や工場運営の経験、韓国、マレーシア、米国で展開する磁石生産体制を生かす。

両社は今後、磁石の製造・販売、米政府の支援・融資制度の活用、主要顧客との関係構築、長期的な事業拡大などについて協議する。将来的には、合弁会社の設立やその他の戦略的取引も検討対象となる可能性がある。

REalloysは、カナダ・サスカチュワン州のホイダス・レイク希土類プロジェクトを保有するほか、サスカチュワン研究評議会との協力を通じて、重希土類の分離・金属化体制の整備を進めている。

また、ユタ州の米陸軍施設における希土類加工施設の開発・運営について、米陸軍と検討を進めている。今回のJS Linkとの協力により、これまでの上流・中流事業を下流の永久磁石製造まで広げる考えである。

JS Linkは、韓国で永久磁石を製造するとともに、マレーシアと米国での生産能力拡大を計画している。自動車、産業機器、電子機器、エネルギー、航空宇宙、防衛などの分野を対象に、脱中国を図った磁石供給体制の構築を進めている。

今回の意向書に法的拘束力はなく、両社は今後、詳細な調査や条件交渉を行う予定だ。正式契約の締結や事業の実現については、現時点では確定していない。

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