米国地質調査所のデータによると、ブラジルの希土類埋蔵量は約2,100万トンで世界第2位。しかし、2024年の生産量は20万トンにとどまっている。これまで大規模な開発は進んでこなかったが、ブラジル鉱業協会(Ibram)によると、2025年から2029年にかけての希土類関連投資額は21.7億ドルに達する見通し。これは2024年から2028年の投資予定額を49%上回る水準となる。
ブラジルの主要な希土類開発プロジェクトについて調査した。
一、稼働中のプロジェクト
現在、ブラジルで商業生産を行っている希土類鉱山は、ゴイアス州のセーハ・ヴェルデ鉱業(Mineração Serra Verde)の1カ所のみ。
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